2018年は、久しぶりにGmailの大きなアップデートがあり、デザインがフラット化されるとともにいくつかの新しい機能が搭載されました。今回の記事では、2019年を迎える前にGmailに搭載された主な6つの機能がどのようなものだったかをおさらいします。
各メールごとに右側にアイコンが4つ設置されました。アーカイブ化、ゴミ箱、既読ボタン、新機能のスヌーズの4つです。
アーカイブ化、ゴミ箱、既読ボタンの3つは以前から存在する機能でしたが、いずれもTOPページから複数回クリックしないとたどり着けませんでした。それが今回の仕様変更によってユーザビリティが向上したといえるでしょう。
未開封のメールにカーソルを合わせていずれかのアイコンをクリックすれば、アーカイブ化するか、削除するか、既読にするか、スヌーズを設定するかを簡単に選択できます。また、一覧ページでこの操作ができるメリットとして、複数のメールを確認しながらそれぞれのステータスに振り分ける点も挙げられます。
今年のアップデートの中で特徴的な機能の一つがこの『スヌーズ機能』です。一度メールを開いて後で読むつもりだったものの、徐々に新しいメールに埋もれてしまうことはどなたでも経験があるはずです。もちろん、未読のままにしてあとで読むということもできますが、それでは受信トレイが煩雑になってしまいます。しかしこのGmailの新しい機能を使えばメールを「スヌーズ」つまり、将来のある時点で再度メールを受け取れるようになります。
再度受け取るタイミングは今日の夕方か明日の朝か、ご自身で再度受信したい詳細の時間が可能です。設定したメールは一度受信ボックスから消え、設定した時間に再度受信されます。
『スマート・リプライ機能』は、GmailのAI(機械学習)によって、受信した内容に応じた3つの返信用の下書きがメールの下部に自動的に表示される機能です。
これは厳密には新機能ではありません。『スマート・リプライ機能』は、モバイル版のGmailでは以前から利用可能でした。そして2018年のアップデートによって、デスクトップ版のGmailにはじめてこの機能が追加されたというわけです。
この機能が便利と感じるかは皆さんのGmailの利用用途に依存するでしょう。具体的には、緊急のメールや質問に即答しなければならないといった状況が多い場合、このテンプレートを用いて最初から作成する手間を省くことができます。
グーグルの報告によると、スマートリプライを搭載した結果、モバイルでの返信率が12%改善されたとのことです。この実績を踏まえ今回デスクトップ版にも反映させたのでしょう。
右側にサイドバーが新しく搭載されました。サイドバーからはスケジュール管理機能『グーグル・カレンダー』、メモ機能『グーグル・キープノーツ』、タスク管理機能『グーグル・タスク』へすぐにアクセスできます。これにより、メールを確認しながらスケジュールを調整したり、いつが空いているかを確認しながらメールを返信できます。さらにGsuit Marketplaceから好みのアドオンを追加できるようにもなっています。
Gmailのビュー(見た目)を3種類のデザインの中からユーザーが選択できるようになりました。デフォルト・ビューはメールが見やすいレイアウトが特徴です。写真や文章ドキュメントが添付されている場合に、ファイル名も閲覧できます。標準ビューは添付ファイルの詳細は確認できないほどの幅のレイアウトです。残りの最小ビューは、これまでのGmailに近しい最もコンパクトなレイアウトです。
セキュリティ面でも、読者や送信者に大きな影響を与えそうな機能が搭載されました。それが『情報保護モード』です。
『情報保護モード』を利用してメールを送信すると、受信者にはいくつかの制約が設けられます。具体的にはメールに有効期限を設定したり、転送が行えないようにするなどの制約によってメールの本文・添付ファイルのコンテンツを保護できるようになります。
受信者の携帯電話宛にSMSで送られたパスコードが認識されないと、メールの本文を開くことが出来ないという設定も行えます。
この機能によるGmailの狙いは受信者が誤って機密情報を流出させることを防ぐことです。
Gmailが2018年に搭載した主要な機能を6つご紹介しました。ユーザーにとって大きな特徴は、読者に本文閲覧の制約を与える『情報保護モード』と、好きなタイミングで受信時間を再設定できる『スヌーズ機能』ではないでしょうか。
いずれも基本的には個人間のメッセージングをより快適に安全に行うための機能ですが、これらが企業が配信するメルマガや、読者のリアクションにどのくらいの影響があるかは、メール配信サービスを提供する当社としてはとても興味深いです。引き続き動向を見守っていきます。
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最後までお読みいただきありがとうございました。