効果的なメールマーケティングには、魅力的なHTMLメールコンテンツの作成が不可欠です。専門的な知識が無くても、本格的なHTMLメールを作成する方法があることをご存知でしょうか?
その答えは、HTMLメールを作成するために開発された「WYSIWYGエディタ」です。
本記事では、一般的なWYSIWYGエディタの概要を説明し、メール配信におけるその役割、そして選び方のポイントについて詳しく解説します。HTMLメールの作成方法を探している方にとって、必見の内容です。
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WYSIWYGとは、「What You See Is What You Get」の頭文字を取った言葉で、日本語に訳すとと「見たままのものが得られる」という意味になります。
つまり、一般的にWYSIWYGエディタとは、ユーザーが画面上で見たままの状態が最終的な出力結果となる、直感的に操作ができるツールのことを指します。
一般的なWYSIWYGエディタの画面例
WYSIWYGエディタが搭載されたツールは多岐に渡ります。
WYSIWYGエディタが搭載されている主なツールには、以下のようなものがあります。
ワープロソフト
【例】Microsoft Word、Google Docsなど
【特徴】テキストのフォーマットや画像の挿入が直感的に行えます。
表計算ソフト
【例】Microsoft Exel、Google Sheetsなど
【特徴】セルの書式設定やグラフの作成が視覚的に行えます。
メールソフト
【例】Gmail、Microsoft Outlook、Mozilla Thunderbirdなど
【特徴】リッチテキストやHTML形式のメールを簡単に作成できます。
CMSツール
【例】WordPress、Movable Type、Wixなど
【特徴】ウェブページの作成や編集が視覚的に行え、コーディングの知識は不要です。
CRM、SFAツール
【例】Salesforce、HubSpotなど
【特徴】営業活動や顧客管理において、レポートやメールの作成が簡単に行えます。
メールマーケティングツール
【例】WiLL Mail、Mailchimpなど
【特徴】ドラッグ&ドロップで本格的なHTMLメールを作成できます。
上記の他にも、グラフィックソフト、動画編集ソフト、ECサイト構築プラットフォーム、プレゼンテーション作成ソフトなど、画面上で見たままの状態が最終的な出力結果となる機能を持ったツールは、広義の意味でWYSIWYGエディタに含まれると言えます。
WYSIWYGエディタの基本機能には、以下のようなものがあります。
機能 | 概要 |
---|---|
テキスト編集 | テキストの追加、編集、削除ができます。また、フォント、文字サイズ、文字色、スタイル(太字・斜体・下線)、見出し、段落、文字揃え、箇条書きなどのテキストフォーマットを変更できます。 |
コピー&ペースト | エディタ上で、テキストのコピー&ペーストを行うことができます。エディタによって、コピーしたテキストの書式やフォーマットが保持される場合と、保持されない場合があります。 |
画像挿入 | 画像を挿入し、サイズの変更、配置調整、画像へのリンク挿入などを行うことができます。 |
リンク挿入 | テキストや画像にリンクを挿入することができます。 |
レイアウト調整 | セクション、テキスト、画像などの配置、余白、行間、インデントなどのレイアウトに関する調整を行うことができます。 |
背景色の変更 | セクションやテキストや画像を配置するエリアの背景色をカラーパレットで設定することができます。 |
表の作成 | 表を作成し、セルの追加、削除、結合、分割、スタイル設定などの操作ができます。 |
リアルタイムプレビュー | 編集内容をリアルタイムでプレビューすることができます。 |
ドラッグ&ドロップ | マウスのドラッグ&ドロップの操作によって、レイアウト調整やコンポーネント追加などの編集ができます。 |
Undo / Redo | 一度行った操作を元に戻したり、再度行ったりすることができます。 |
上記以外にも、ツールの種類によって、WYSIWYGエディタには、さまざまな編集機能が備わっており、効率的にコンテンツを編集することができます。
WYSIWYGエディタを利用することで得られるメリットには、以下のようなものがあります。
WYSIWYGエディタは、アイコンやビジュアルツールを用いた直感的で使いやすいインターフェースを備えているため、専門的な知識がなくても簡単に利用できます。これは初心者にとっては、非常に大きなメリットとなります。
プログラミングの知識や複雑な設定が不要なため、ユーザーはコンテンツの企画、分析、マーケティングなどの重要な業務により多くの時間を割くことができます。これにより、作業効率が向上し、本来の業務に集中できるようになります。
WYSIWYGエディタは、開発者が行うようなプログラミングによるコーディングとプレビュー検証を何度も繰り返す作業が必要ないため、作業時間を大幅に短縮することができます。
また、テンプレートを使用することで、さらなる作業効率のアップや、コンテンツの品質を高く保つことができます。特にチームで作業する場合は、テンプレートに設定されたフォーマットが全体の統一感を保つためのガイドとなります。
WYSIWYGエディタは、専門知識を必要とせず、作業時間の短縮、開発コストの削減、トレーニングコストの削減、ツール統合によるライセンスコストの削減、外注コストの削減、エラー削減による修正コストの削減など、多方面でのコスト削減を実現します。
これにより、企業全体の運用コストを抑え、効率的に高品質なコンテンツを作成することが可能になります。
WYSIWYGエディタにはデメリットもある WYSIWYGエディタの利用には大きなメリットがありますが、いくつかのデメリットもあります。 ・冗長なコードや無駄なタグが含まれる場合がある これらの欠点を理解した上で、適切に対処することで、WYSIWYGエディタをより効果的に活用することができます。 |
メール配信においては、HTMLメールを作成するための専用エディタに、WYSIWYGエディタが広く採用されています。
HTMLメールの作成には、HTMLとCSSのプログラミングの専門的な知識とは別に、HTMLメール特有のコーディングスキルや表示検証が必要になるため、WYSIWYGエディタはHTMLメール作成において不可欠なツールだと言えます。
OutlookなどのメールソフトのHTMLメール作成エディタは、個人的に送る一般的なメール作成に焦点を当てており、テキストの編集や画像の挿入、リンクの追加など基本的な操作が可能です。
一方、メール配信システムのHTMLメール作成エディタは、一斉送信メールの作成に焦点を当てており、より高度な機能を搭載しています。例えば、ドラッグ&ドロップによるレイアウト調整、パーソナライズコンテンツの挿入、レスポンシブデザインの作成なども可能になります。
以下、メール配信におけるWYSIWYGエディタの大きな役割となります。
メルマガなど見込み客への一斉送信メールでは、メールキャンペーンの成果を高めるために、読者の興味を引く魅力的なメールデザインの作成が必要です。
HTMLメール作成エディタを利用することで、最終的な仕上がりをリアルタイムにプレビューしながら、テキストや画像の編集、色の選択、CTAボタンの設置、レイアウト調整など、デザインに関する調整を簡単に行うことができます。
HTMLメールを作成する方法には、主に以下の3つの方法があります。
1と2の方法については、専門的なコーディング知識が必要になり、制作と表示検証に多くの時間を必要とします。一方、3のHTMLメール作成エディタを使用すれば、HTMLメールの制作時間や表示検証に掛かる時間を大幅に削減することが可能です。
メール配信システムのHTMLメール作成エディタには、HTMLメールをモバイル表示に対応させるレスポンシブデザイン機能や、スマートフォンプレビュー機能が広く搭載されています。これにより受信者は、どのデバイスからでもHTMLメールを閲覧できるようになります。
また、HTMLメールとテキストメールの2つのメール形式を、1つのメールとして同時に配信するマルチパートメール配信機能を活用することで、HTMLメールを受け取れない環境の人にも、テキストメールで正しい情報を伝えることができます。
モバイルフレンドリーなメール作成は、受信者の利便性を向上させ、メールのクリック率やCV率を向上させることができます。特に、モバイルデバイスからのメール閲覧が増加している現在では、重要な要素となっています。
統一感のあるメールデザインは、企業のメール配信において極めて重要です。ロゴの配置、配色ルール、フォントサイズ、カラム設計などを毎回統一することで、受信者のブランド認知度を高め、安心感やプロフェッショナルな印象を与えることができます。
例えば、事前に企業独自のデザインを反映したHTMLメールテンプレートを活用することで、簡単にメールの統一感が確保できます。また、 WYSIWYGエディタを利用して、テキストや画像に一貫したスタイルを適用することも容易です。これにより、メールのデザインを効率的に管理することができます。
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WYSIWYGエディタは、専門知識がなくても使用できる便利なツールですが、適切なエディタを選ぶためには、以下のポイントを考慮することが重要です。
まずは、WYSIWYGエディタの使用目的を明確にし、必要な機能を洗い出すことが重要です。使用目的や必須要件が明確でないと、不適切なエディタを選んでしまう恐れがあります。
例えば、BtoCのHTMLメールの配信が目的であれば、HTMLメール作成機能、レスポンシブデザイン機能、テンプレート機能が充実したエディタを選ぶ必要があります。
一方で、BtoBの営業用のパーソナライズメールの配信が目的であれば、ターゲットメール機能、ステップメール機能、分析機能が充実したエディタが適しています。
このように、目的に応じて必要な機能は異なります。要件に合わないエディタを選んでしまうと、作業が非効率になり、時間やコストの浪費につながることがあります。そのため、初めに使用目的と必須要件をしっかり確認することが重要です。
WYSIWYGエディタを選ぶ際には、アイコンやメニューの配置、リアルタイムプレビュー、ドラッグ&ドロップによる編集など、ユーザーインターフェースの使い勝手を重視することが非常に重要です。直感的で使いやすいインターフェースは、初心者でもすぐに操作を習得でき、導入後の作業効率も大幅に向上します。
一方で、ユーザーインターフェースが悪いエディタを選ぶと、学習コストの増大、作業効率の低下、モチベーションの低下といったリスクが発生する恐れがあります。これらのリスクを避けるためには、導入前のトライアルテストを十分に行い、実務担当者による評価を取り入れることが重要です。
注意点としては、上層部が現場の意見を確認せずにエディタを選ぶことは避けるべきです。実務担当者がトライアルを実施し、日々の業務に適しているかどうかを確認することで、効果的で使いやすいエディタを選ぶことができます。
WYSIWYGエディタの選定において、初期導入費用、運用コスト、オプション追加費用など総合的なコストを考慮することが重要です。エディタに求める機能と実装されている機能のバランスを見極め、コストに見合った性能のエディタを選ぶことが大切です。
また、エディタによっては、ユーザー数や機能に制限があるライセンス形態が採用されています。例えば、特定のユーザー数のみが利用できるライセンスや、料金プランによって利用できる機能が異なるライセンスなどがあります。
総合的なコストや、ライセンスによる制約が、予算や運用形態に適しているかどうかを事前にしっかり確認することが重要です。
WYSIWYGエディタを選ぶ際には、サポート体制が整っているかどうかを確認しておくことも重要です。サポート窓口、問い合わせ方法、対応スピードと品質、マニュアルの有無、様々なポイントを事前に把握しておくことが重要です。
また、既存顧客からのレビューや評価をチェックすることも大切です。顧客の声を参考にすることで、サポートの信頼性や満足度をより明確に把握することができます。
サポート体制がしっかり整っていれば、エディタ導入後に問題が発生した場合にも、迅速かつ適切なサポートを受けることができ、スムーズな運用が期待できます。
WYSIWYGエディタは、クラウドベースで提供されているサービスも多いため、セキュリティの強固な信頼性の高いエディタを選ぶことが極めて重要です。特に、企業の機密情報や、顧客情報を扱う可能性のあるエディタには注意が必要です。
主に以下のようなポイントをチェックすることで、セキュリティが強固かどうかをより正確に判断することができます。
いかがでしたでしょうか。当社では、HTMLメール作成用の専用WYSIWYGエディタをはじめとする様々な機能で、お客様のメールマーケティングを支援しています。
本記事でご紹介した、ドラッグ&ドロップによる編集機能、リアルタイムプレビュー機能、レスポンシブデザイン機能、テンプレート機能、セキュリティ機能、サポート体制なども充実しています。
メール配信システムや、HTMLメールの作成方法をお探しの方は、ぜひお気軽いお問い合わせください。
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