サイトの再訪問率・リピーター訪問者を増やす方法とは?

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 多くのマーケティング担当者は、サイトの新規訪問者数や、その獲得方法に大きな関心を寄せています。そのため、有料広告など新規訪問者を獲得するためのコストはかつてない程に上昇しています。

 では、獲得した新規訪問者のうち、どれぐらいの人が再びサイトへと戻って来ているかはご存知でしょうか?リピーター訪問者は、新規訪問者に比べて、滞在時間が長く、コンバージョンに至る可能性が高く、獲得コストも低いことが分かっています。

 サイトの再訪問率は、ビジネスを健全に成長させるための重要な指標の1つであり、訪問者にとって価値のあるコンテンツを提供できているかどうかを測る指標でもあります。

 本記事では、新規訪問者とリピーター訪問者の違い、Googleアナリティクスでの訪問者データを確認方法、そしてリピーター訪問者を増やすための7つの方法をご紹介します。

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サイトの再訪問率とは

 サイトの再訪問率とは、新規訪問者のうち、再びサイトへ戻って来た人の割合を表す指標です。一般的にRVR(Rate of Return Visitors)の略称で呼ばれています。

 再訪問率の計算方法は、計測期間内における、リピーター訪問者数を総訪問者数を割ることで求められます。

リピーター訪問者数 ÷ 総訪問者数 × 100 = 再訪問率(%)

 後述しますが、サイトの再訪問率は、Googleアナリティクスで簡単に確認することができます。見落としがちな指標ですが、ビジネスの成長を予測する上で非常に重要な指標になります。

なぜ新規とリピーター訪問者を区別するのか?

 Webサイトには、新規訪問者とリピーター訪問者の両方が必要です。Webマーケティングの施策の中には、新規訪問を獲得する方法(広告やSEOなど)と、既存顧客を維持する方法(メルマガやSNSなど)があります。それぞれの施策を区別して、新規訪問者とリピーター訪問者をバランス良く集めることが重要です。

 多くの場合、1回のサイト訪問でコンバージョンに至る可能性は低いため、いかに新規訪問者をリピーター訪問者に変えるのかがビジネスを成功させる鍵となります。リピーター訪問者は、新規訪問者に比べて、エンゲージメントが高く、滞在時間が長く、閲覧ページ数も多い傾向にあるため、コンバージョンに至る可能性は高くなります。

 また、リピーター訪問者を獲得することは、新規訪問者を獲得するよりもコストが低いか、あるいは無料です。一般的に、新規顧客の獲得には、既存顧客の維持よりも少なくとも5倍以上のコストがかかると言われています。新規訪問者を獲得する施策と平行して、リピーター訪問者を増やすための施策にも注力することによって、ROIを大幅に改善できる可能性が高くなります。

 そのため、サイトの新規訪問者とリピーター訪問者は区別して、そのバランス比率に注視しておくことが重要なのです。

Googleアナリティクスで訪問者データを確認する方法

 Googleアナリティクスで、新規訪問者とリピート訪問者のデータを確認する方法をご紹介します。

新規訪問者とリピーター訪問者の違い

 まずは、Googleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)が、新規訪問者とリピーター訪問者がどのようにカウントしているのかを確認しておきましょう。GA特有のカウントルールや例外があることを覚えておいてください。

 ※後述しますが、Googleアナリティクス4の場合は、訪問者データの確認方法やカウント方法が異なります。

新規訪問者

 Googleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)では、同じデバイス・ブラウザで、初めてサイトを訪れた人(初回訪問セッション)を新規訪問者としてカウントします。したがって、同じ人がデスクトップ、スマートフォン、タブレットから、同じサイトに訪問した場合は、それぞれ個別の新規訪問者としてカウントされます。

リピーター訪問者

 同じデバイス・ブラウザで、過去に1度サイトを訪問し、その後再びサイトを訪問した人(2回目以降のセッション)をリピーター訪問者としてカウントします。これはブラウザに保存されるCookie情報に基づくものです。

 リピーター訪問者としてカウントされる期間は、「過去2年以内」となっています。もし2年以上経過してから再び同じサイトを訪問した場合は、リピーター訪問者ではなく、新規訪問者2人としてカウントされます。

 その他にも、いくつかの例外があります。以下は、リピーター訪問者ではなく、新規訪問者2人としてカウントされます。

  • ブラウザをシークレットモードで、同じサイトに2回訪問した場合。
  • サイトの閲覧データ(キャッシュ・Cookie)を削除して、同じサイトに2回訪問した場合。

 Googleアナリティクスでは、リピーター訪問者が新規訪問者としてカウントされてしまう場合があるため、リピーター訪問者の数は実際よりも少し低くなる傾向があります。

訪問者データの確認手順

 Googleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)で、訪問者データを確認するには、ダッシュボードの左側のメニューより、[ユーザー] → [行動] → [新規顧客とリピーター]を選択します。

Googleアナリティクス [新規顧客とリピーター] 確認方法

 指定期間内のユーザータイプとして、New Visitor(新規訪問者)と、Returning Visitor(リピーター訪問者)の「集客」「行動」「コンバージョン」に関するレポートが表示されます。

[新規顧客とリピーター ]で確認できる指標

1. 集客

 新規訪問者とリピーター訪問者の合計数と比率を確認することができます。この指標で新規訪問者とリピーター訪問者が理想的なバランスになっているかどうかを確認しましょう。理想的なバランスについては後述します。

2. 行動

 新規訪問者とリピーター訪問者の直帰率、ページ表示数、滞在時間を確認することができます。一般的に、新規訪問者よりもリピーター訪問者の方が、直帰率の値は低く、ページ表示数と滞在時間の値は高くなる傾向にあります。もしそうでない場合、サイトナビゲーションやコンテンツの作りに何か問題が潜んでいる可能性があります。

3. コンバージョン

 Googleアナリティクスで設定した目標の、新規訪問者とリピーター訪問者のコンバージョン数(率)を確認することができます。設定した目標にもよりますが、一般的にリピーター訪問者の方がコンバージョンする可能性が高くなります。もしリピーター訪問者のコンバージョンの値が低い場合には、サイトのコンテンツやキャンペーン等の見直しを検討する必要があります。

Googleアナリティクス4の場合
GA4で、新規訪問者とリピーター訪問者のデータを確認するには、ダッシュボードの左側のメニューより、[レポート] → [維持率]を選択します。

Googleアナリティクス4の新規訪問者、リピーター訪問者データの確認方法

 「新規ユーザー数」、「リピーター数」に関するレポートが表示されますが、確認できるレポート項目が、UAとは異なるため、UAと同じようなレポートを確認したい場合は、[探索]機能から、新規訪問者とリピーター訪問者のセグメントを作成して、必要な指標でオリジナルのレポートを作成する必要があります。

データ探索で新規訪問者とリピーター訪問者のレポート作成方法

※セグメントの作成は「セッションセグメント」で、セッション番号=1を新規訪問者、セッション番号=>2以上をリピーター訪問者として作成します。

 ただし、GA4とUAでは、訪問者データのカウント方法が異なる点に注意が必要です。GA4では、同じ人がデバイス・ブラウザ・アプリをまたいでサイトを訪問した場合にも、それらを識別して測定を行うことができる新しい仕組みが搭載されています。(アナリティクス ヘルプ「GA4 レポート用識別子」)

 UAでは「新規訪問者2」としてカウントされていたものが、GA4では「新規訪問者1、リピーター訪問者1」として、カウントされる場合が多くなります。GA4では、ユーザーの重複が少なくなり、よりユーザーとのエンゲージメントを正確に測定できるような仕様になっています。

新規訪問者とリピーター訪問者の理想的なバランスとは

 新規訪問者とリピーター訪問者の理想的なバランスは、サイトの種類などによっても異なるため明確な基準はありません。サイトの種類、公開からの期間、ビジネスの目標、売上目標、総アクセス数、流入経路、コンバージョン率など、様々な要因を考慮しながら、理想的なバランスについて慎重に検討する必要があります。

 例えば、企業のコーポレートサイトの場合は、新規訪問者が閲覧する場合が多いので、新規80%・リピーター20%の比率でも特に大きな問題はないでしょう。一方で、ECサイトの場合は、リピーター訪問者はもっと多い方が理想的です。リピーター訪問者による定期的なリピート注文によって、売上を安定させることが出来るからです。

 このように、サイトごとに独自の基準を作成し、理想的なバランスを維持して行くことが重要です。もしも作成した基準よりも新規訪問者が少ないようであれば、広告戦略やSEOが上手く行っていない可能性があります。逆にリピーター訪問者が少ないようであれば、コンテンツマーケティングや、メールマーケティングなどが上手く行っていない可能性があります。

リピーター訪問者を増やす7つの方法

 それではここからは、リピーター訪問者を増やすために効果的な7つの方法をご紹介します。

1. リピーター訪問者の行動パターンを研究する

 まずは、現在のリピーター訪問者の行動パターンや流入経路について研究することから始めしょう。Googleアナリティクスから、「リピーター」のセグメントを追加することで、リピーター訪問者にターゲットを絞った、様々な指標の分析を行うことができます。

リピーターセグメントを作成する方法

 例えば、リピーター訪問者が最も多い流入経路やランディングページ、閲覧ページ数、滞在時間、直帰率、コンバージョン率などを慎重に分析することによって、リピーター訪問者をもっと増やすために実施すべき施策が見えてくるはずです。

2. 定期的に新しいコンテンツを追加する

 リピーター訪問者を増やす最良の方法の1つは、定期的に新しいコンテンツを追加することです。新しいブログ記事、動画、商品、調査レポートなどを定期的に追加することによって、ユーザーは新しいコンテンツを期待するようになり、自然とリピーター訪問者としてサイトに戻って来てくれます。

 ただし、追加するコンテンツの質にはこだわるようにしてください。ユーザーの期待に応えるようなコンテンツを提供し続けることによって、ユーザーを忠実なリピーターへと育成することができます。自然検索数やメールマガジン登録数を増やすことにも繋がります。

 リピーター訪問者が好むコンテンツのアイデアを見つけるには、リピーターに人気のコンテンツや商品の調査、流入キーワードの調査、既存顧客からの問い合わせ内容の調査などを実施してみると、良いアイデアを見つけやすくなります。

 また、新規訪問者とリピーター訪問者では、興味のあるコンテンツが異なる場合もあるので注意してください。何度もサイトに訪れているリピーター訪問者は、より具体的な問題を解決するための答え(コンテンツ)を求めている場合があります。

既存コンテンツを他のプラットフォーム向けに再利用する
新しいコンテンツを作成するだけでなく、既存のコンテンツを異なるプラットフォーム向けに作り変えることでも、リピーター訪問者を増やすことができます。コンテンツを再利用することで、より幅広いユーザー層にコンテンツを届けることができます。

 例えば、人気のあるブログ記事の中からいくつかのトピックを抜き出して、PDF資料として再配布したり、YouTube動画にしたり、Podcast用の音声データとして再利用することが考えられます。

3. インセンティブを用意する

 リピーター訪問者を増やす方法として、新規訪問者が再びサイトを訪れるきっかけになるような、割引や無料ダウンロードなどのインセンティブを用意する方法が考えられます。

 効果的なインセンティブを用意するコツは、ユーザーのプロフィール情報やサイトでの行動履歴をもとに、ユーザーごとにパーソナライズしたインセンティブを用意して、メールマガジン等を使って告知することです。

 例えば、あるブランドの新作が発表されて予約販売を開始した場合に、以前同じブランドを購入した人をセグメントして、有効期限付きの割引コードをメールマガジンで送れば、多くのリピート訪問者と先行予約を獲得できる可能性が高くなります。

 その他、購入レビュー投稿、ソーシャルメディアアカウントのフォロー、メールマガジン登録などと引き換えにインセンティブを提供する方法も考えられます。

4. メールマガジンを活用する

 サイトに新しいコンテンツやキャンペーンを追加しても、それをユーザーに知らせなければサイトへ戻って来てはくれません。メールマガジンを活用すれば、最新の情報をいち早くユーザーに告知することができます。

 メールマガジンは、ユーザー1人ひとりのニーズに合わせて、セグメント&パーソナライズすることができるため、上手く活用すればリピーター訪問者を呼び込むための主要な流入経路となります。

 そしてメール内のリンクやボタンのクリック率が上がれば、サイトの再訪問率も上がることになります。以下にメールのクリック率を上げるためのヒントをいくつか挙げておきます。

  • 配信リストはセグメントし、内容をパーソナライズする。
  • メールの目的(CTA)は一つに絞る。
  • HTMLメールで魅力的で読みやすいメールを作成する。
  • メール送信を自動化する。
  • メールをモバイルフレンドリーにする。

 詳しくは、以下の記事を参考にしてみてください。

メールマガジンの登録者数を増やすには?

 メールマガジンを活用する上で、サイト訪問者にどのようにメールマガジン登録をしてもらうかが問題になってくると思います。当たり前のことですが、メールマガジン登録をしてもらわなければ、メールマガジンを送ることはできません。

 まず、最も重要なことは、サイト訪問者にとって価値のあるコンテンツや商品を定期的に追加することです。そして、サイト内にオプトイン型のメルマガ登録フォームを設置しておけば、メールマガジンの登録者数は着実に増えて行くはずです。

 安易にプレゼント企画等で登録者を増やしてしまうと、配信リストの質が低下する恐れがありますので注意してください。その他、メールマガジンの登録を促すポイントについては、以下の記事を参考にしてみてください。

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5. ソーシャルメディアを活用する

 ソーシャルメディアを活用して、強力なコミュニティを構築することは、リピーター訪問者を増やす効果的な方法の1つです。ソーシャルメディアは、サイトへの流入経路として大きな役割を果たします。まずは、サイト内に運営しているソーシャルメディアのフォローボタンや共有ボタンを設置しましょう。

 サイト訪問者に運営しているソーシャルメディアをフォローしてもらうことで、訪問者と継続的にコミュニケーションを取り合うことができます。サイトに新しいコンテンツや商品を追加するたびに、ソーシャルメディアで紹介すれば、簡単にサイトへ戻って来てもらうことができます。

 ソーシャルメディアのフォロワーを増やす方法には様々なものがありますが、最も重要なことは、先のメールマガジンの説明と同様に、ユーザーにとって価値のあるコンテンツや商品を提供し続けることです。広告やプレゼント企画で一時的にフォロワーを増やしても、リピーター訪問者の増加には繋がらない可能性があります。

6. リターゲティング広告を使用する

 新規訪問者がコンバージョンやメルマガ登録などをせずに、サイトから離脱したとしても、全てが失われたわけではありません。Googleやソーシャルメディアのリターゲティング広告を使用することで、再びサイトへ呼び戻せる可能性があります。

 リターゲティング広告は、サイト訪問時にブラウザに蓄積されたCookie情報を使って、過去にサイトを訪れたことのあるユーザーだけを対象に広告を配信することができます。サイト訪問後の広告表示期間を設定したり、特定ページを閲覧した人のみに広告を表示することも可能です。

7. 顧客ロイヤリティ・プログラムを導入する

 顧客ロイヤリティ・プログラムとは、顧客維持戦略の1つで、購入金額に応じてポイントを付与し、貯まったポイントを購入代金にあてられるポイント・プログラムや、総購入金額に応じて会員ランクがレベルアップし、ランク別の特典が得られる会員ランク・プログラムなどが代表的です。

 多くの顧客がポイントを貯めて、特典を受け取ることが習慣化すれば、自然とリピート訪問者は増え、リピート購入も増える可能性が高くなります。

具体的な特典の例

  • ポイントの購入代金利用
  • ポイントと景品交換
  • ポイントの寄付(慈善団体等への寄付)
  • 会員価格での購入
  • 会員限定のクーポン
  • 会員限定の先行予約販売
  • 会員限定のセール
  • 会員限定のイベント参加 など

 顧客ロイヤリティ・プログラムは、単なるインセンティブの提供ではなく、良質な顧客体験を提供し、継続的な関係を構築することを目的としています。一方的な特典の押し付けにならないように、顧客が本当に欲しいと思うような価値のある特典を提供することが大切です。

まとめ

 新規訪問者とリピーター訪問者のバランス比率や流入経路を追跡することは、現在実施しているマーケティング戦略やコンテンツの有効性を示す重要な指標です。そして、リピーター訪問者の数を増やすことができれば、コンバージョンや売上増加につながる可能性が高くなります。

 今回ご紹介した内容を参考に、まずは自社の新規訪問者とリピーター訪問者のバランス比率や、流入経路を確認するところから始めてみてください。

リピーター訪問者を増やす7つの方法

  1. リピーター訪問者の行動パターンを研究する
  2. 定期的に新しいコンテンツを追加する
  3. インセンティブを用意する
  4. メールマガジンを活用する
  5. ソーシャルメディアを活用する
  6. リターゲティング広告を使用する
  7. 顧客ロイヤリティ・プログラムを導入する

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