本記事では、ランディングページ(LP)の効果を高めるために実施すべき、ランディングページのテスト方法について、詳しく解説しています。
主に、LPの効果検証に多く利用されている「A/Bテスト」のワークフローを中心に、具体的なテスト方法のアイデアや、注意すべきポイントなどを、LPテストの初心者はもちろん、経験者にも参考になるような内容にまとめています。
「LPの効果が出ない…」「A/Bテストを実施したが効果が無かった…」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
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ランディングページのテストが必要な主な理由は、以下の2つです。
多くの企業が、入念な企画をもとにLPを作成していますが、公開したまま放置していれば、次第に効果は下がり始めるものです。ユーザーニーズ、市場動向、競合企業の動きなどの影響も受けるため、気付かないうちに時代遅れのLPになっている可能性があります。
ランディングページからコンバージョンを獲得し続けるためには、LPのテストが必要不可欠です。継続的にテストを実施し、ページを改良して行くことで、ユーザーにとって価値が高く、安定した効果を発揮してくれるLPへと着実に近づきます。
多くの場合、ランディングページの運用開始と同時に、広告の運用も開始されるため、担当者は広告の費用対効果も問われることになります。当たり前のことですが、広告のリンク先となるLPのコンバージョン率が悪ければ、広告の費用対効果も悪くなります。
毎月、高額な広告費が消費されて行くのを目の当たりにしながら、もし目標とするコンバージョンが達成できていないとしたら…それは担当者にとって重大な問題であり、一刻も早く改善しなければならない課題と言えるでしょう。
無駄な広告費を削減するためには、LPから最大限のコンバージョンを獲得できるように、継続的なテストと改良を実施する必要があります。
ランディングページのコンバージョン率を上げるためによく使われるテストは、以下の2種類です。
ランディングページのA/Bテストは、2つのLPのバージョン(AとB)を用意して、どちらのバージョンが効果であったかを比較します。
通常、A/Bテストを実施したい既存のLPをバージョンAとして、そのLPの1つの要素に変更を加えたものを バージョンBとして作成します。
効果的なバージョンBを作成するためには、アクセス解析やヒートマップツールなどを使って、オリジナルのLPの要素の中で、ユーザーのアクションに影響を与える可能性の高い要素を特定する必要があります。
A/Bテストを実施した結果、明らかにバージョンBの効果が高かった場合には、バージョンBを新しいオリジナルとして採用します。このサイクルを繰り返すことによって、着実に効果的なLPへと近づきます。
A/Bテストは、バージョンごとにトラフィックを均等に分割したり、正確な結果集計などが求められるため、一般的にA/Bテストツールが利用されます。
ランディングページの多変量テストは、A/Bテストの仕組みを基に、複数の要素に同時に変更を加えてテストを行う方法です。
複数の要素に同時に変更を加えると、どの変更が効果的だったのかを正確に判断することができないため、LPのデザインやコンテンツが大きく異なる2つのLPを比較したい場合に最適な方法です。
多変量テストは、LP内の多くの要素が異なるため、統計的な優劣の判断が難しくなります。そのため、A/Bテストよりも多くのトラフィックやテスト期間が必要になります。
また、多変量テストを実施した後には、続けてA/Bテストで個々の要素をテストして、さらにLPを細かく最適化して行くことも忘れないでください。
ここからは、ランディングページのA/Bテストのワークフローについて順番に解説して行きます。
まずは、現状のランディングページのデータをアクセス解析を使って分析します。以下のような指標に注目することで、LP最適化のヒントが得られるはずです。
その他、導入が可能であれば、ヒートマップツール、画面レコーディングツール、ページ読み込み速度測定ツールなどを使って分析をすることで、より詳細な分析データを収集することができます。
現状データの分析結果を基に、運用中のランディングページの中から、A/Bテストを実施するLPを選定します。
選定するページは、ある程度の成果を出しているLPであることが重要です。トラフィックが少ないページや、全くコンバージョンがないページでは、テスト効率が悪く、有効なテスト結果も得られません。
初めてA/Bテストを実施する場合は、最も成果が出ているLPから始めるのがお勧めです。
A/Bテストを実施するランディングページを選定したら、現状のLP(バージョンA)の中で変更すべき要素を特定します。一般的に、以下の要素はコンバージョンに大きな影響を与えます。
要素を特定するには、LPや広告のデータ分析、競合企業のLP分析などを基に、現状の問題点や改良点を調査することで、いくつかの要素に課題を見つけることができるはずです。要素の具体的なテスト方法については、後半で詳しく解説しています。
変更すべき要素が特定できたら、その要素の変更によって、どのような効果があるかについての仮説を立案します。仮説に基づいてLPのパターンBを作成することになりますので、より具体的な内容にまとめてください。
例えば、「フォームの入力項目を現状の6つから2つに減らし、名前とメールアドレスのみにすることで、より多くの訪問者がフォームを完了するはずである」という仮説を立案する。
そして、立案した仮説の検証方法や目標値も設定しておくことが重要です。例えば、「バージョンBの会員登録数がバージョンAの1.5倍以上を達成したら、この施策は効果があったと認定する」。事前に具体的な目標を決めておくことで、テスト終了後の分析と結論を出しやすくなります。
Step1〜4までを入念に行うことで、A/Bテストの精度や結果に大きな差が生まれます。曖昧なままテストを進めてしまうと、曖昧なテスト結果を基に、曖昧な判断しかできず、継続的にテストを実施することも難しくなります。
一般的にランディングページのA/Bテストを行う際は、専用のテストツールがよく利用されます。テストツールには、オリジナルのLPを基にしたバージョンBの作成から、トラフィックの振り分け、リダイレクト、LPを表示するターゲット設定、結果の集計と評価など、様々な機能がパッケージ化されています。
テストツールは、無料のものと有料のものがあります。有料のツールは、ヒートマップや画面レコーディングツールを利用できるなどのメリットがありますが、無料のツールでも最低限必要な機能は備わっています。
まずは、無料ツール、もしくは有料ツールのトライアル版から、気になったツールを選択し、使い勝手や必要な機能が備わっているかどうかを確認してみてください。
Googleオプティマイズ(無料)
Google社が提供している無料のA/Bテストツール。日本語対応で機能も充実しています。GoogleアナリティクスやGoogle広告との連携も可能です。
Googleオプティマイズ360(有料)
高度なテストとカスタマイズが行える有料版のGoogleオプティマイズ。大企業や複雑なテストを必要とするビジネス向けのA/Bテストツールです。
Optimizely(有料)
世界シェア・知名度ともにナンバーワンと言われるA/Bテストツール。PCはもちろん、スマートフォンやモバイルアプリでのA/Bテストにも対応しています。
VWO(有料)
Optimizelyと肩を並べる有名なA/Bテストツール。A/Bテストに必要なあらゆる機能をサポートしています。ヒートマップも標準機能として利用可能です。
Crazy Egg(有料)
Crazy Eggはヒートマップが有名ですが、A/Bテストも実施可能です。スクロールマップや画面レコーディングを組み合わせた分析も可能です。
※有料ツールの料金や無料トライアルの有無については、直接または、日本代理店経由でお問い合わせください。
※通常、A/Bテストツールを使用するには、専用の埋め込みコードを、テスト実施ページのヘッダー情報に追加する必要があります。
※2023年9月30日で、Googleオプティマイズとオプティマイズ360のサポートは終了予定となっています。サポート終了後は、Googleアナリティクス4のA/Bテスト機能が拡張される可能性がヘルプサイトで示唆されています。
仮説に基づいて、パターンBのランディングページを作成します。一般的にLPのパターンBを作成する方法は、以下の2種類です。
A/Bテストツールに搭載されている専用エディタを使って、パターンBを作成する方法です。オリジナル(パターンA)を基に、テキストや画像の編集・挿入・削除などを行うことができます。
この方法は、新しいページを作成しているわけではなく、JavaScriptでパターンAの見た目を変更しているため、同一URLでA/Bテストを行うことができます。
また、A/Bテストを行う度にページが増えることもなく、ページを管理する手間が少なくて済みます。ただし、パターンBへの変更内容をオリジナルに反映させる場合には、改めてファイルの修正作業が必要になります。
自社で使用しているツール(CMSやASP)などを使って、パターンAのLPを複製し、別ページとしてパターンBを作成する方法です。A/Bテストツールのエディタでは編集できない複雑な変更や、フォームの取得項目に関する変更などは、こちらの方法がよく使われます。
この方法は、当然URLも別のものになるため、ページのリダイレクトを使って、パターンAとパターンBのトラフィックを振り分けてテストを行います。
自由度の高い変更が可能ですが、プログラムの専門的な知識やスキル、サーバーへのアップロード権限などが必要になります。パターンBへの変更内容をオリジナルに反映させる場合には、ファイルの上書きのみで、作業の手間が少なくて済みます。
A/Bテストツール × LP作成ツールの活用 ランディングページ作成ツールを使用すれば、ノーコードで簡単にパターンBのLPを作成することが可能です。専門的な知識が求められる複雑な変更や、フォーム項目に関する変更も担当者レベルで行うことができます。 A/Bテストツールと、LP作成ツールを上手く活用することで、A/Bテストの実施から、本番環境への反映までのサイクルを効率化することができます。 前述した通り、効果的なLPを作成するためには、「A/Bテスト→LP改良」のサイクルを継続的に回すことが重要になります。担当者の業務負担を大幅に軽減することができる、LP作成ツールの導入も検討してみてください。 |
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必要に応じて、テストを実施する対象ユーザーのターゲティングを設定することができます。例えば、以下のようの条件を設定することができます。
※設定できるターゲティングの種類や条件は、使用ツールによって異なります。
(参考:Googleオプティマイズ-ターゲティングルールの種類)
ターゲティング設定を行うことによって、より精度の高いテスト結果を得ることが可能になります。ただし、ターゲットを絞り過ぎるとトラフィックが減少して、必要な母数が集まらない可能性があることに注意が必要です。
テストを開始する前に、テスト期間のスケジュールを設定します。A/Bテストは、同じ時期、同じ期間で測定を行う必要があります。
テスト期間については、現状のランディングページのトラフィックが、作成したパターンBと2分割されることや、周期的なトラフィック変動なども考慮して、十分なトラフィックが得られる期間を設定してください。
トラフィックが少ないのに、期間を短くしてしまうと、必要な母数が集まらない可能性が高くなります。テスト期間を長めに設定するか、広告側の1日分の費用を増やすなどの調整が必要です。
テスト期間のスケジュールを設定したら、テストの評価基準となる目標(コンバージョンの内容)を設定し、いよいよテストを開始します。
テストを開始すると、セッション数やCV数などの結果をリアルタイムで確認することができます。進捗状況を小まめに監視して、問題なくテストが進んでいることを確認しましょう。
もしもデータが集計されていなかったり、トラフィックが不足しているなどの問題が発生している場合は、テストのキャンセルや編集、広告側の設定確認などを行う必要があります。
テスト期間が終了したら、A/Bテストツールの集計結果と、アクセス解析の結果を分析して、ランディングページに変更を加えるべきかの結論を出します。
通常、A/Bテストツールが自動的に結果を分析して、採点評価を表示してくれます。ツールの出した評価と、アクセス解析やヒートマップなどの結果も含めて、パターンBの変更を採用するか、現状維持にするかの結論を慎重に出してください。
パターンBの変更を採用した場合は、変更後のLPをオリジナルとして、次のA/Bテストに向けて仮説を立案し、継続的にテストを繰り返して行きましょう。
もし、パターンBの結果が出なかった場合も、仮説が間違っていたことに落ち込んだり、A/Bテストは意味がないと諦める必要はありません。テストを行なったおかげで、逆効果になるような変更を未然に防ぐことができたと考え、前向きに次のテスト準備を進めましょう。
前述した通り、効果的なA/Bテストを実施するためには、CVを改善する要素を特定し、仮説を立て、パターンBを作成しなければなりません。
そこでここからは、テストの際に注目すべき主要な7つの要素を取り上げ、それぞれ具体的なテスト方法のアイデアをできるだけ多くご紹介して行きます。
ヘッドラインテキスト(ファーストビューのキャッチコピー)は、ランディングページの第一印象を決め、訪問者がページスクロールすることなく直帰するか、続きを読み進めるかどうかに関わる重要な要素です。
テスト箇所 | テスト内容 |
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1. 広告との親和性 | 広告のテキストと、LPヘッドラインの親和性の度合いを変えてテストします。通常、広告テキストとヘッドラインの内容は揃えることが推奨されています。 |
2. テキスト内容 | ヘッドラインテキストの内容を変えてテストをします。具体的数字の有無、セールスポイントの種類、ポジティブ系orネガティブ系、質問系or声明系、一人称or二人称など、対比しやすい変更をすると、結果の比較がし易くなります。 |
3. 文字数 | ヘッドラインの文字数を変えてテストをします。ヘッドラインで伝えたい内容は同じで、文字数だけ調整してください。 |
4. フォントサイズ | ヘッドラインのフォントサイズを変えてテストをします。オリジナルから大胆にサイズを変えてみるのがお勧めです。 |
5. フォントカラー | ヘッドラインのフォントカラーを変えてテストをします。より視認性の高い色、派手な色、ブランドカラー、購買カラーなど。 |
6. フォントフェイス | フォントフェイスを変えてテストをします。ページ共通でゴシック体→明朝体への変更、ヘッドラインのみ個性的なフォントに変更などのパターンが考えられます。 |
7. 配置場所 | ヘッドラインを配置する場所を変えてテストをします。最上部、左寄せ、右寄せ、中央寄せなど、様々なパターンに変えてテストをしてみてください。 |
8. ホワイトスペース | ヘッドライン周辺のホワイトスペース領域を変えてテストをします。ホワイトスペースを大きめに取ると、ヘッドラインに視線が集まり易くなります。 |
9. サブコピー | ヘッドライン周辺に表示するサブコピーの有無や、内容を変えてテストをします。効果的なサブコピーは、スムーズな導線確保とページスクロールを促します。 |
ヒーローイメージやコンテンツ内の画像や動画など、ランディングページ内のビジュアル要素は、一瞬で多くのことを語り、訪問者の心を動かすことができる強いインパクトと訴求力を持っています。
テスト箇所 | テスト内容 |
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10. ヒーローイメージの種類 | ヒーローイメージの種類を変えてテストをします。製品イメージ、製品の使用イメージ、イラストレーション、アニメーション、背景動画など様々なパターンが考えられます。 |
11. ヒーローイメージの色合い | ブランドカラー、製品カラー、購買カラー、モノトーンなど色合いを変えてテストをします。色合いによって訪問者の受ける印象は大きく変わります。 |
12. ヒーローイメージの位置 | ヒーローイメージの配置場所を変えてテストをします。右側配置、左側配置、中央配置、全画面配置など。 |
13. ヒーローイメージの容量 | ヒーローイメージのファイル容量が大きい場合、ファイル容量を小さくしてテストをします。特にモバイルユーザーが多い場合は、ファーストビューの読み込み速度が遅いと、直帰率が上がる原因になります。 |
14. ヒーローエリアのサイズ | ファーストビュー内に占めるヒーローイメージの縦サイズを変えてテストをします。大胆にエリアサイズを確保することで、訪問者に強いインパクトを与えることができます。 |
15. コンテンツ画像の種類 | 商品画像、インフォグラフィック、アニメーション画像、イラストなど画像、アイコン画像など、画像の種類や表現の仕方を変えてテストをします。 |
16. コンテンツ画像のサイズ | コンテンツ画像のサイズを変えてテストをします。画像を大きくすれば訴求力が高まります。画像サイズが小さめの場合、大胆にサイズを大きくしてみましょう。ただし、ページの読み込み速度には注意が必要です。 |
17. コンテンツ画像の数 | ページ内に使用している画像の数を変えてテストをします。製品の詳細画像や、使用イメージなどを増やすことで、CVが高まる可能性があります。 |
18. 動画の有無 | 動画コンテンツの有無でCVに変化があるのかをテストします。 |
19. 動画の長さ | 動画の長さ(再生時間)を変えてテストをします。ロングバージョンと、ショートバージョンなど。 |
20. 動画の表示サイズ | 動画の表示サイズを変えてテストをします。動画再生数に変化があるかどうかも合わせて確認します。 |
CTAは、ランディングページ訪問者がアクションを起こすかどうかに直接関係するため、CVを高めるためには強力なCTAが必要です。CTAは最もよくテストされる要素の1つです。
テスト箇所 | テスト内容 |
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21. CTAの種類 | CTAの種類を変えてテストをします。例えば、BtoB向けの高価格帯製品の契約というハードルの高いCTAを設定している場合、CTAを無料トライアル申し込みに変更して、CVの変化を確認します。 |
22. CTAの数 | LPに複数のCTAを設定した場合のCVの変化をテストします。通常CTAは1つに絞ることが推奨されていますが、複数の選択肢から選べることに価値がある場合もあります。 |
23. CTAボタンのテキスト | CTAボタンに表示するテキストや文字数を変えてテストをします。最もよくテストされる方法の1つです。 |
24. CTAボタンの色 | CTAボタンの色を変えてテストをします。強調カラー、購買カラー、ブランドカラー、グラデーションカラーなど、様々なパターンを試してみてください。 |
25. CTAボタンのサイズ | CTAボタンのサイズを変えてテストをします。ボタンのサイズが小さい場合、ページ内に埋もれてしまったり、ボタンが押し難いといった問題が起こる場合があります。 |
26. CTAボタンの形 | ボタンの形を変えてテストをします。四角、角丸、丸型、立体感の有無、影の有無、マウスオーバー時のアクションなど、最もクリックされるボタンを発見するのに有効です。 |
27. CTAボタンの配置場所と数 | CTAボタンの配置場所や数を変えてテストをします。上部、中間部、下部、ヘッダー固定、フッター固定などが考えられます。 |
28. CTAボタンのマイクロコピー | CTAボタン周辺のマイクロコピーの有無や、テキスト内容を変えてテストをします。マイクロコピーの内容次第で、クリックされるボタンにも、クリックされないボタンにもなり得ます。 |
29. 通話リンクの追加 | CTAボタン周辺に電話をかけることのできる通話リンクを設置して、CVの変化をテストします。ローカルビジネスやモバイルユーザーの多いビジネスに有効なテストです。 |
フォーム一体型のランディングページの場合、フォーム要素がコンバージョンするための最終ステップであるため、とても重要な役割を果たしています。
テスト箇所 | テスト内容 |
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30. フォームの設置場所 | LP内のフォームの設置場所を変えてテストをします。上部、中間部、下部など、設置場所を変えることでCVに変化があるか確認をします。 |
31. フォームタイトル | フォームのタイトル見出しを変えてテストをします。具体的に何をするフォームなのかが分かるタイトルを付けることで、フォーム入力にスムーズに誘導することができます。 |
32. フォーム項目数 | フォームの入力項目の数を変えてテストをします。一般的に項目数が少ない方が、フォーム完了率が高くなります。 |
33. フォーム項目の並び順 | フォーム項目の並び順を変えてテストをします。通常、必須項目から任意項目へ、入力の手間が少ないものから多いものへと並べると、自然な印象かつ、入力の手間やストレスが少なくなります。 |
34. 必須・任意項目数 | 必須項目と任意項目の数を変えてテストをします。本当に取得すべき情報のみ必須項目とし、それ以外は任意項目にするか項目を削除します。 |
35. 入力方法 | フォームの入力方法を変えてテストをします。例えば、セレクトボックスをラジオボタンに変更することで、CVに変化があるか確認をします。 |
36. 送信ボタンのサイズ | フォームの送信ボタンのサイズを変えてテストをします。送信ボタンが極端に小さい場合、クリックし難いのはもちろん、送信を躊躇させる原因にもなり得ます。 |
37. 送信ボタンの色 | 送信ボタンの色を変えてテストをします。製品カラー、購買カラー、ブランドカラー、モノトーンなど、様々なパターンを試してみてください。 |
38. 送信ボタンのテキスト | 送信ボタンに表示するテキストを変えてテストをします。例えば、テキストを[送信する]から、[資料請求をする]など、具体的なアクションを示すテキストに変更します。 |
39. エラーテキスト | フォーム内に表示されるエラーテキストの内容や表示位置を変えてテストをします。エラーテキストが不適切だと、即ページ離脱に繋がる可能性があります。 |
40. フォームタイプ | フォームの入力確認画面の有無、仮登録ステップの有無など、フォーム完了までのフローを変えてテストをします。 |
41. チャットフォーム | 申し込みフォームとは別に、LP内にチャットボットやライブチャットのサポート用フォームを追加することで、CVに変化があるかテストをします。 |
ランディングページの訪問者にとって価値のある特典を提供することによって、コンバージョンを獲得しやすくなります。
テスト箇所 | テスト内容 |
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42. 特典の種類 | 特典の種類を変えてテストをします。割引率、割引クーポン、ポイント還元、初期費用無料、送料無料、無料トライアル、eBookダウンロード、返金保証、無料下取り、長期保証、即日発送、無料プレゼント、無料サンプル、無料メール講座、無料ビデオ講座など。 |
43. 特典の提供時期 | 特典を受け取れる時期を変えてテストをします。申し込み直後、即日中、2日後、3日後、次回購入時など。 |
いかに優れたヘッドラインや、クリックしたくなるCTAボタンをデザインしても、コンテンツが読み難かったり、中身が伴っていなければ、訪問者をコンバージョンまで誘導することは難しくなります。
テスト箇所 | テスト内容 |
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44. テキスト量 | コンテンツのテキスト量を変えてテストをします。1エリア内の段落数や、一段落内のテキスト量のルールを変えてみましょう。可読性やスクロール率が大幅にアップする可能性があります。 |
45. テキストスタイル | コンテンツのテキストスタイルを変えてテストをします。LPは流し読みされることを意識して、テキストの行間、フォントサイズ、フォントフェイスなどを変えてみましょう。 |
46. ページ内見出し | ページ内における中見出しや小見出しの内容を変えてテストをします。スクロール率やヒートマップを目安に、問題のありそうな見出しを特定しテストを実施すると良いでしょう。 |
47. ユーザーコンテンツの有無 | ユーザーコンテンツの有無で、CVに変化があるかテストをします。ユーザーコンテンツとは、商品レビュー、アンケート結果、SNS上のコメントなど、ユーザーから提供してもらった情報を基に作成したコンテンツのことです。 |
48. データドリブン | 訴求内容の根拠を示す、統計データや調査データのグラフなどの有無で、CVに変化があるかテストをします。 |
49. ストーリーテリング | ストーリー仕立てのページ構成に変えることで、CVに変化があるかテストをします。(多変量テスト向き) |
50. マーケットイン | 製品のセールスポイントを全面に押し出すプロダクトアウト型のコンテンツを、顧客ニーズを起点としたマーケットイン型のコンテンツに変えてテストします。(多変量テスト向き) |
コンテンツの内容が同じでも、ナビゲーションやレイアウトの構成を変更するだけで、大幅にコンバージョンが改善することがあります。
テスト箇所 | テスト内容 |
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51. ナビゲーション | ヘッダーナビゲーションの有無や固定をした場合に、CVや直帰率に変化があるかテストをします。 |
52. コンテンツの並び順 | 訪問者に見せるコンテンツの並び順を変えてテストをします。CVに大きな影響を与えるコンテンツを優先的に上部へ配置することで、CVが高まる場合があります。 |
53. レイアウト | シングルカラム、マルチカラム、ブロークングリッドレイアウトなど、ページのレイアウト変えてテストをします。 |
54. ページの長さ | コンテンツ全部入りの長編LPと、最低限のコンテンツで構成した短編LPで、CVに変化があるかテストをします。商材やCTAの内容によって適切なLPの長さは異なります。 |
55. モバイル専用LP | レスポンシブではなく、モバイル専用のLPを用意した場合に、CVに変化があるかテストをします。モバイルのトラフィックが多いにも関わらず、モバイルのCVが悪い場合に有効なテストです。 |
1ページ完結型のランディングページで多くのコンバージョンを獲得するためには、訪問者が安心できる大きな信頼が必要です。第三者の影響力を借りることで、訪問者の信頼とCVを高める効果があります。
テスト箇所 | テスト内容 |
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56. 利用者数 | 総顧客数や総販売数など具体的な利用者数の有無で、CVに変化があるかテストをします。 |
57. 導入事例 | 導入企業名や導入事例インタビューの有無で、CVに変化があるかテストをします。 |
58. 専門家の証言 | 専門家や著名人の推薦文、インタビュー、顔写真などの有無で、CVに変化があるかテストをします。 |
59. 賞の受賞歴 | ビジネスや商材に関する賞の受賞歴を掲載することで、CVに変化があるかテストをします。 |
60. 認証マーク | 第三者機関の基準に適合し、審査をクリアしたことを示す認証マークを掲載することで、CVに変化があるかテストをします。 |
今回ご紹介した方法を参考に、まずは現状のLPを分析して、仮説を立てるところから始めてみてください。たとえ、現状のコンバージョンに満足している場合でも、より良い結果を目指してテストを継続することを忘れないようにしましょう。
そして、今後、LPの効果が出ずに悩んだ時や、テスト方法のアイデアに迷った時には、いつでもまたこの記事に戻って来てください。
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