こんにちは。WiLL Cloud運営事務局です。皆さんはウェブサイトに訪れた見込み客にどんな行動を取ってもらいたいでしょうか。商品購入、予約、問い合わせ。目的は企業によって様々ですが、大半のウェブサイトはそのアクションをとってもらうためにボタンを用意しているはずです。この記事では、そのボタン=CTAボタンの正しい役割やコンバージョン率の高いボタンの作成方法についてご紹介します。
【目次】
CTAボタンとは、ランディングページやソーシャルメディア、そしてメルマガの文中で、訪問者に起こしてほしいアクションを促すボタンです。Call to Action(コール・トゥ・アクション)の頭文字をとって、CTAと一般的に呼ばれています。「今すぐ購入」といった説得力のある言葉が用いられているのを見たことがあると思います。
ブログ記事やランディングページの場合、最後に行動を促すメッセージが表示されています。またホームページの場合は、左右のカラムやナビゲーションバーの上にもボタンが常設されていることが多いです。
サービス訴求をする側は、メルマガへの購読、商品の詳細の確認、ユーザーの情報入力など、アクションを起こしてもらえそうな場所にCTAボタンを配置します。
アクションを促す呼びかけ(CTA)は、顧客に何をしてほしいのかを正確かつ簡潔に伝える要素を持たせることで、効果を発揮します。米国のコンテンツマーケティング・サービスを提供するcopyblogger社の調査によると、CTAをボタンのように見せることで、クリック数が45%増加することもわかっています。
他にもCTAボタンを用意することで以下のような効果があったことが各社の調査によってわかっています。
CTAボタンのデザインもドラッグ&ドロップで簡単作成 |
ここからは、コンバージョンを促すCTAボタンの作り方を具体的にご説明します。まずCTAボタンを作る前に、達成しようとしている目標、つまりコンバージョン・ポイントを確認しましょう。CTAボタンは主に以下のような目標に対して設置されます。
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具体的に、CTAのどういった要素が、ユーザーに行動を起こさせるのでしょうか?まずは欠かせない2つの要素をご紹介します。
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これらの各要素に対するアクション例の呼び出しを見てみましょう。
前項の例で挙げたように、CTAボタンには”無料”という言葉が多く採用されています。この言葉は、ユーザーに対してアクションを起こしても何も請求しませんということを宣言しているようなもので、安心感を与えます。
安心感とともに、ページに訪問したこのタイミングで行動をとってもらうために、緊急性を促すことも欠かせない要素と言えます。
例えば、宿泊施設、飛行機のチケット、アミューズメント施設の場合は、特定日の前に申し込みをすることで割引が適用されます。具体的な数値は、ウェブサイトの訪問者に対して、より真剣に検討させるのに十分効果的といえます。もちろん、具体的な数値でなくても「今すぐ」といった言葉を用いられることもあります。
これら2つが基本的な要素となります。
ボタンをどこに置くかや、ボタンのデザインも大きな影響を与えますが、うまく機能するかは、使用する言葉によります。CTAボタンによく見られる言葉は以下のようなものです。
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これらの例をベースに、効果的な言葉について説明していきます。
気が散らないように、訪問者に行ってほしいことをシンプルに伝えましょう。
「始める」、「参加する」、「試す」、「連絡する」などを使用します。
低リスク高リターンとは、「今すぐ無料トライアルを始めよう」といったような内容のことを指します。この場合、リスクやコストをかけずに無料で何かを入手できることを意味します。「もっと詳しく知る」も、低リスクで顧客にプレッシャーを与えない優れたCTAボタンの代名詞です。
米国のマーケティング・ソフトウェア会社のFriendBuyは、ウェブサイト上で訪問者の不安を取り除く要素を追加し、代わりにCTAボタンの横にメリットを説明することで、登録数を34%増やすことができたと報告しています。
大勢に語りかけるよりも、一人称および二人称を使用した方が、CTAがより個人的になります。一人称とは、ユーザー視点に立って「自分の問題を解決する」といった語り口でCTAボタンやランディングページを構成することを意味します。
日本語の場合は主語を使わず動詞を用いれば、必然的に一人称的になりますが、ユーザーに起こしてほしい行動をユーザー目線で設定するということを意識するべきでしょう。
言葉以外においても、CTAボタンにおけるベストプラクティスがいくつかあります。
CTAボタンをどのような色にするかは、慎重に検討しなければなりません。一般的には、緑色とオレンジ色のボタンが最も効果的であると報告されていますが、最終的にはランディングページ、自社サイトの全体の色にもよります。なぜなら、対照的な色が最も際立った印象を受けるためです。緑色の背景に緑色のCTAボタンでは視認性が低いのは明らかですよね。
また、オレンジ色のCTAボタンがコンバージョン率を32.5%以上向上させたという調査結果、赤いCTAボタンがコンバージョン率を21%向上させたという報告があるのも事実です。
結局どの色のCTAボタンが自分のページで最も効果的に機能するのかを知りたい場合は、テストを行うことが唯一の方法ともいえるでしょう。
Neilpatelは、CTAボタンの配色に役立つ色彩心理学のインフォグラフィックを公開しています。色によって感情が異なることについての興味深い研究ですので、参考になるかもしれません。
CTAボタンの周りは、ある程度余白がある方が望ましいでしょう。これも配色同様、ボタンを目立たせることで、ユーザーの注意を促すのに役立ちます。
物流業界のOpen Mileは、CTAボタンの周りのコンテンツ要素を減らしたところ、コンバージョン率が232%向上したという結果を報告しています。
CTAボタンの文字は読みやすくするために、最適な大きさを心がけましょう。あまりにも大きな文字に対しては、訪問者が潜在意識的に不快感を抱いてしまいます。ボタンのテキストは、注意を引くのに十分な大きさにする必要がありますが、それ以外のコンテンツを完全に圧倒するほど大きくしないように心がける必要があります。
中古の携帯電話の売買を行うデンマークの人気ポータルサイトは、緑色の矢印ボタンをCTAボタンから削除した途端、コンバージョン率が12.29%下がったと報告しています。
私たちは、選択肢が多ければ多いほど悩んでしまいますし、実は選択した後の満足感も選択肢の数で異なるのです。コロンビア大学のMark Lepperが行った研究によると、6個の箱から1つのチョコレートを選ぶように求められた人の方が、30個の箱から1つのチョコレートを選んだ人よりも満足したという結果が出ています。ウェブサイトにおいても選択肢は減らすべきと言えるでしょう。
もし複数のボタンを選択させたい場合は、ユーザーを特定のコースにフォーカスさせるために、1つのボタンを他よりも目立たせるなどの工夫をしましょう。たとえば新規登録やアカウント発行を促す場合、いくつもの方法があることはユーザーにとってメリットにはなりますが、どれかひとつを強調することで安心感を与えることができます。
ウェブサイトは、上から下へ、そして左から右へ読みすすめることが日本語においても一般的です。この自然な流れを念頭に置いてCTAボタンの配置を行うべきです。具体的には、詳細を記載したコンテンツの下部または右側に配置されたボタンは、それ以外の配置よりも優れた効果を得られるケースが多いです。
最も重要なのは、ユーザーが上や左に戻る操作をしないとボタンを押せない状況を作らないことです。 CTAボタンはユーザーの操作性に合わせて適切な場所に表示されるべきです。
また、「今すぐ無料登録」ボタンを商品に関する情報が全くないページに設置することも避けるべきでしょう。文脈に気を使い、且つわかりやすい場所に設置することを心がけましょう。前述のNeil Patelは自社サイトで CTAボタンを通常よりも倍以上高い場所に設置にしたところ、コンバージョン数が17%減少したと報告しています。 つまり、訪問したユーザーは、ボタンをクリックする前にその内容について詳しく知ることを望んでいることがわかったのです。
どういったCTAボタンが良いかをテストすることは不可欠です。CTAボタンに対して、これまで挙げたような点を踏まえて少し変更するだけでも、劇的な効果をもたらす可能性があるためです。配置、色、スタイル、テキスト、それ以外にも思いついた良いアイデアがあればテストするべきです。
CTAボタンの役割、そしていかにコンバージョン率を高めるかをご紹介しました。いくつかの調査結果を用いて具体的な事例も記載しましたが、全てが皆さんのウェブサイトに当てはまるとは限りません。逆に、皆さんのウェブサイトに限ってうまくいく方法があるかもしれません。 コンバージョン率の高いCTAボタンを設置するには「一般的に良い」とされる結果が得られている場合でも、A/Bテストの繰り返し、そして新しい方法に挑戦し続ける意欲が必要です。
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最後までお読みいただきありがとうございました。