HTMLメールのセキュリティとは|安心・安全なメール配信を行おう

HTMLメールのセキュリティとは|安心・安全なメール配信を行おう

 スマホの普及により、現在のメールマーケティングではHTMLメールが主流となっています。しかし、HTMLメールは長年セキュリティの問題があると言われていたため、顧客へのアプローチとしてHTMLメールの配信に興味があっても導入に至っていないという場合もあるでしょう。

 この記事では、そのようなマーケティング担当者に向けてHTMLメールのセキュリティを解説します。HTMLメールの安全性を確認し、セキュリティを万全にした上でメールマーケティングに役立ててください。

HTMLメールとは

 HTMLメールとは、HTMLタグを使って作成されたメールです。HTMLとはホームページを表示するための言語で、簡単なプログラミングと考えてください。そのHTMLで作成するため、ホームページのように自由にデザインでき、文字の色やサイズを変える、画像や動画を挿入するなどの工夫もできるのです。

 また、受診したユーザーの開封率にとどまらず、ユーザーが開封した日時や場所など、詳細なデータを取得できるといった特徴もあります。

HTMLメールとテキストメールの違い

 HTMLメールとテキストメールの違いは「文字以外のコンテンツがあるかないか」です。

  • ある…HTMLメール
  • ない…テキストメール

 テキストメールは言葉通り「文字のみのメール」です。テキストメールは画像を差し込んだり色を変えたりなどのデザインができず、開封率などのデータを取得できないのが欠点です。代わりに、データが小さく通信量を消費しにくい、どんな受信環境でも見られるなどのメリットがあります。

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HTMLメールのセキュリティ

 現在は多くの大企業が採用するほど安全に用いられているHTMLメールですが、セキュリティが疑問視された時代もありました。その時代の印象が強いと、HTMLメールのセキュリティが気になることもあるでしょう。

 ここでは、現在のHTMLメールのセキュリティについて解説していきます。

HTMLメールの安全性が問われた理由

 以前のHTMLメールはスパムメールに用いられることが多くありました。その理由は主に2つあります。1つ目はHTMLメールにウィルスを仕込めること、2つ目はメールの開封情報を取得できることです。ウィルスはスクリプトというプログラムで仕込まれることが多くありました。メールを開くだけで、このプログラムが起動するようにしていたのです。

 2つ目のメールの開封情報は、1×1バイトなどの「肉眼で見えない極小の画像」を仕込むことで確認できます。HTMLメールでもWebページでも、画像が見えているということは、画像を読み込むアクセスをしたということです。そのアクセスを解析すれば、開封した日時や場所、使用端末やプロバイダなどの情報を取得できます。

 そうして得られたデータがスパムメールを送信する業者の間で共有され、さらに多くのスパムメールが送られてくるという問題が起きていました。以前のHTMLメールにはこのような問題がありましたが、現在ではセキュリティ技術の発達により、テキストメールとほぼ同等の安全性になっています。

現在のHTMLメールの位置付け

 現在はユーザーもHTMLメールを受信することに抵抗を持たなくなりました。アマゾンや楽天、ユニクロやアスクルなどの大企業もHTMLメールを採用しています。GoogleのGmailはHTMLメールでの閲覧を初期設定にしています。Googleがアナリティクスなどのサービスでユーザーにメールを送るときも、HTMLメールが使われています。

 このように、現在では大企業がHTMLメールを使うことも当たり前になりつつあります。

HTMLメールの特徴

 安全性に問題がないことがわかったら、次に気になるのはどのような特徴があるかという点でしょう。HTMLメールの特徴を理解するには、メリットとデメリットを知るのがおすすめです。

 ここではHTMLメールのメリットとデメリットを解説します。

メリット

 HTMLメールには以下の4つのメリットがあります。

  • メールをおしゃれにできる(感性に訴える)
  • メールを読みやすくできる(わかりやすく伝える)
  • Webサイトに誘導しやすい
  • メールの開封状況を計測できる

 メールをおしゃれにすることは、特にアパレルや飲食店などの宣伝で有利です。また、読みやすいメールは、ビジネス系のメールでもプラスになるでしょう。Webサイトへの誘導では、文字だけのURLより写真やボタンを用いることでクリック率が上がります。メールとサイトのデザインの統一で、アクセスした後の違和感もなく成約につながりやすいのもメリットです。

 また、過去のスパムの手口で説明したとおり、HTMLメールは開封状況を細かく把握できます。これはスパムを利用する業者が使うと問題のある技術ですが、ビジネスで使うのであれば、より良いサービスや商品を普及できるメリットとなります。

デメリット

 HTMLメールには、下の3つのデメリットがあります。

  • HTMLタグの知識が必要
  • 読者の受信環境によっては、表示が崩れる
  • データ量の大きさを嫌がるユーザーもいる

 タグの知識は、ゼロから自分でHTMLメールを作るのであれば必要です。しかし、知識なしでノーコードでHTMLメールを作成できるソフトやサービスもあるため、それらを利用すればさほど問題ありません。受信環境については、GmailがHTMLメール表示を必須としているほどであり、現在ではほとんど問題ないといえます。しかし、意図しない表示になる恐れもゼロではないことを理解しておきましょう。

 データ量については、画像やHTML言語のデータが含まれている分、HTMLメールはテキストメールより重くなります。特にスマホで受信する場合など、これによって月々のパケット通信量の消費を嫌がるユーザーもいます。

HTMLメールに適しているのは?

 HTMLメールに適しているのは、定期的なメルマガやキャンペーン・案内メールです。ここではそれらの用途に適している理由を説明します。

定期的なメルマガ

 メルマガでは読者の興味を引くことが重要です。そのためにはフォントやレイアウトを駆使する必要があり、HTMLメールが有利になります。特にファッション系のメルマガなど、画像で訴える必要があるものは、文面でそのまま画像を見せられるHTMLメールが断然有利です。

 さらに、HTMLメールではABテストも行いやすくなります。ボタンの色などを自由にデザインできるため、ユーザーの好みや行動パターンもつかみやすくなるのです。また、アンケートをとる際もリンク先に飛ばすのではなく、ボタンを押すだけで簡単に終わるものをメールに埋め込むなどの方法で、回答率を上げられます。

キャンペーン・案内メール

 飲食店やネットショップなどがキャンペーンの紹介をするときは、特に画像や動画を使うことが多いでしょう。また、イベントやセミナーなどの案内メールも、パンフレットのようにレイアウトを美しくすることで、メールを見た人の興味を引きやすくなります。こうしたデザインができる点で、キャンペーンや案内メールにはHTMLメールが向いているのです。

まとめ

 HTMLメールの安全性が疑問視されていたのは過去のことであり、デザイン性・機能性の両面で優れているHTMLメールをビジネスに導入するメリットは大きいといえるでしょう。

 しかし、プログラムの知識がない状態でHTMLメールを作成するのは難しいものです。WiLL Mailであれば、プログラムの知識がない方でも、ノーコードで直感的にHTMLメールを作成できます。読者の反応もグラフやヒートマップなどで明確に視覚化でき、読者に好まれるための改善をさらにしやすくなります。

 スマートフォンにも完全対応しているため、読者がスマートフォンで受け取ることが多いBtoCのメルマガにも最適です。美しく読みやすいHTMLメールを効率よく発行するために、ぜひWiLL Mailの無料トライアルをお試しください。

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