最近では、”メルマガといえばHTMLメール”というくらいHTMLメールは広く浸透しています。一昔前では、HTMLメールを受け取れないPCのメールソフトもありましたが、最近では対応していないものを探す方が難しいくらいです。
多くのHTMLメールには、コンテンツに画像が使用されていると思います。以前はこれらの画像の読み込みを自動で行うメールソフトが大半でしたが、画像の読み込みを自動では行わないソフトが増えていきました。一体なぜでしょうか?
理由はいくつかありますが、一番大きいのはスパムメール対策だと考えられます。海外の一部のスパムメール業者は架空のメールアドレスを大量に作り、HTMLのスパムメールを送ります。
その際、メールにひとつひとつ個別の画像リンクを貼って送るのです。そしてメールを受信したユーザーのメールソフトが、画像を自動で読み込んでしまうタイプのものだと(受信者の意思とは別に)プレビューしただけでメールアドレスが存在することがスパム業者に知られてしまうのです。
これにより、自動で画像の読み込みを行うソフトが減っていったと考えられます。
さて、実はこの画像の読み込みがメール分析にも大きな影響を与えているのです。HTMLメールの開封状況を調べるには、画像の読み込みがされたかどうかを把握するのがメール配信システムでは一般的なのです。WiLL Mailも、HTMLメールの開封数の把握に画像の読み込み数を利用しています。
読者がメールをプレビューしただけで画像を読み込んでしまうメールソフトですと、その時点で「開封した」と判断されていました。その為、開封率がとても高い数値となり、正しい数値を取得できているとは言い難い面がありました。
現状では、読者が画像を読み込むか、もしくはセーフリストへの登録をしないと開封済みにならないので、かなり現実的なデータが取得できるといえます。